こんにちは!
元舞台役者のたかみんです!
当サイトは役者のタマゴを応援するサイトです
お芝居をしていて、こういった悩みはありませんか?
セリフが棒読みになる
セリフが大袈裟すぎる
セリフが嘘っぽく聞こえる
どの役をやっても同じに見える
セリフを上達させたい!!
でもどうしたらセリフが上手くなるかわからない!!
という人のために、役者歴10年の私が台本の読みこみ方をお伝えしていきますね。
この記事では
- 台本の基本的な読み方
- 役の作り方
についてまとめています。
この記事を読めば、台本の基本的な読み方が理解できます。
作品を深く掘り下げて考えていくことはとても大変な作業です。
でも実践すると、生きたセリフ回しが出来るようになるはずです。
▼セリフを上達させるために普段からできることを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
▼「演技の勉強」ってほかに何があるの??という方は、こちらの記事をご覧ください。
役作りの第一歩は台本を読みこむこと
そもそも、セリフが下手ってどういうことでしょうか。
- 棒読みになってる
- セリフが嘘っぽい
- 観ている方が恥ずかしい
- 役者が自己陶酔している
- どの役をやっても同じ
- 一方通行になる演技
こんな演技したくないですよねー!!
セリフを覚えるだけだと、残念なことにこうなってしまいます・・・泣
えっ⁉
まずはセリフを覚えるんじゃないの⁉
もちろん最終的にはセリフは覚えないといけませんが
その前にやらなくちゃいけないことがあります!
何をすればいいんですかぁ!!!
教えてくださいっ!!
まずは、台本をよく読みこむことです!
地道な一人の作業になるので覚悟しておいてください!
これから基本的な台本の読みこみ方をお伝えしていきます。
役作りの初めの一歩ですね!
まとめると以下のようになります。
- 台本を何度も黙読する
- 台本のわからないところを調べ上げる
- 人物の細かい部分まで把握する
- 一つ一つの場面の意味を考える
- 自分のセリフ以外を埋めていく
- セリフの裏にある心の声を考えて書き出す
では、順にくわしく見ていきましょう。
台本の読みこみ方
台本を読みこむことは役者の仕事です。
まずは自分一人で台本をできるだけ深く読みこむことです。
実際に台本がある人はそれを見ながらやってみてもいいですね。
⒈台本を何度も黙読する
すぐにでもセリフを声に出して読みたい!
ちょっと待って!
まずは声に出して読まずに、最初のうちは黙読しましょう
台本はいきなり声に出して読みません。
ふつうの読書と同じように黙読するんです。
そして頭の中にイメージを膨らませていきます。
イメージ出来ていないと
どう表現していいかわからないですよね??
たしかにー!
イメージするって大事!
あ、だから普段からの読書が必要になってくるんですね!!
⒉台本のわからないところを調べ上げる
漢字・読み方・意味でわからないところを調べます。
ネットでも本でもいいので調べましょう。
イントネーションであいまいな部分があればそれも調べておきましょう。
イントネーションを調べる際は『アクセント辞典』があるといいです。
私も演劇を始めた時に一冊買いました。
一冊あればずっと使えるので、早い時期から手元にあると便利ですよ。
時代・事柄などでわからないところは調べましょう。
例えばですが
- 平安時代のお芝居をするときは、その時代の生活様式・服装・主な出来事などは知っておくべき
- フランス革命が絡むお芝居をするときは、その時代背景・当時の生活・主要人物などについて知っておくべき
図鑑や資料で調べたり、関連する本を読んだりするといいですよ。
その際は無料で利用できる図書館がおすすめです♪
とにかく調べてわかることは
すべて調べます!集めます!まとめます!
人物相関図のようなものを簡単に書いてみると、物語の全体像がつかみやすいです。
人物の家族構成・友人関係・仕事関係などを書き出します。
◆参考になる写真などはコピーしましょう。
◆大事なことはノートやファイルにまとめましょう。
◆人物相関図を書きましょう。
これらが理解できた上で、役作りにつながる読みこみを始めます。
⒊人物の細かい部分まで把握する
次は人物の細かい部分まで把握していきましょう。
自分が演じる役がどんな人物なのかをハッキリさせますよ!
台本を何度も何度も読んで(黙読でOK)人物を洗い出していきます!!
①どんな人か→プロフィール的なことを理解する
②どんな人生を送ってきたか→物語上から考える
(過去のトラウマ・人生観・本人にとって大きな出来事)
③物語上でのその人物の役割や必要性を考える
どうですか?
役のイメージがつかめましたか?
例えばですが・・・その人物が自分の人生を語り始めて、最後には人生相談までしてきて、その人のことがいろいろ見えてきちゃった感じ、とでも言いましょうか(^^)
それが上記の①②です。
③は客観的にその役をとらえるということですね。
⒋一つ一つの場面の意味を考える
物語全体を理解するためには、一つ一つの場面がどう関連しているかを整理してみるといいです。
その場面の必要性だったり、後々の伏線などを客観的に考えます。
- その場面の必要性は?
- 伏線になっている場面か?
- 後のシーンに影響してくるか?
物語の構成を理解しておくと、そのセリフを言う意味が見えてきたりします。
時間の流れもわかると、人物の心の動きがつかみやすいです。
⒌自分のセリフ以外を埋めていく
私たちは普段、心の中でいろいろなことを思っていますよね。
特に意識はしないかもしれませんが、五感を使って生きています。
台本の中の人物も同じです。
それを想像しながら埋めていくんです。
特にセリフが無いところや「間」には心の声を入れていくということですね。
そうすると「間」がただの沈黙にならないはずです。
相手が話してる時も、自分の心の中ではいろんなこと思ってますよね。
お芝居の時も同じで、その人物はいろいろなことを思い、周りからの影響を受けているんです。
セリフを言っていないときでも
その人物は芝居の中で生きていることをお忘れなく!
⒍セリフの裏にある心の声を考えて書き出す
「自分のセリフ以外を埋めていく」のと同時に「セリフの裏にある心の声」を考えましょう。
人は話しているかいないかに関わらず、心の中で何かを思っていますよね。
そこを想像して作り上げていくんです。
例えばですが「おはよう」の一言でも
- 挨拶をする相手
- 相手との関係性
- 自分の立場
- 自分の心理状況
- 自分の身体状況
- セリフの前後の流れ
などで言い方がぜんぜん変わってきますよね。
物語を読みこんでいてどんな人物かがわかっていると、セリフの裏にある心の声も自然な流れで想像できるはずです。
セリフを言う時に、心の中の声を思いながら言ってみてくださいね!
セリフがリアルに聞こえるはず♫
ここまで台本の基本的な読みこみ方についてお伝えしてきました。
以下がまとめたものです。
- 台本を何度も黙読する
- 台本のわからないところを調べ上げる
- 人物の細かい部分まで把握する
- 一つ一つの場面の意味を考える
- 自分のセリフ以外を埋めていく
- セリフの裏にある心の声を考えて書き出す
台本を深く読みこんで役作りをすることは自分でやるべき作業です。
これらはセリフを覚える前にやることです。
役作りの土台が出来ていれば、言い方は柔軟に変えていけますからね(^^)
職人のようにその役を作り上げていきましょう!
台本の‟間違った“読みこみ方
まずは一人で台本を読みこむことが基本だとお伝えしました。
でも一人で練習するときに間違った方向で練習をしないように気をつけましょう。
間違った方向とは、セリフの言い方を決めてしまうことです。
セリフのしゃべり方や間を決めてしまうことはダメ。
それはなぜか。
物語が進んでいくときは一人芝居以外は相手が目の前にいます。
会話しているのだから相手の言葉を受けて素直に今の感情で言えばいいだけです。
感情ににセリフを乗せるだけ。
セリフの読み合わせや立ち稽古をしても、言い方が変わらない人が時々います。
残念ながらそれでは独りよがりなお芝居になってしまいますよね。
基本的な台本の読みこみ方:まとめ
ここでは基本的な台本の読みこみ方を伝えてきました。
台本を読みこんで、物語のことや役のことを理解していきます。
- 台本を何度も黙読する
- 台本のわからないところを調べ上げる
- 人物の細かい部分まで把握する
- 一つ一つの場面の意味を考える
- 自分のセリフ以外を埋めていく
- セリフの裏にある心の声を考えて書き出す
役作りの根っこになる部分なので
地味で大変な作業ですがしっかりやっていきましょう!
プロの役者への道のりは険しいですが、
やりたいことがあるなら挑戦していきましょう!
人生は一度きりです。
役者のタマゴさん!応援しています!!!
▼セリフを上達させるために普段からできることを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
▼一人で出来る「演技の勉強」は、こちらの記事をご覧ください。
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